茨城県だけで1年間で1万6千頭以上のイヌやネコが処分されています。とても悲しい事実です。
可愛がって飼っているペット達から産まれたはずなのに、子供の処分に困って連れられてくることが多いのです。とても矛盾を感じてしまいます。
このようなことが起こらないようにする一つに不妊手術(去勢、避妊)があります。無用な繁殖を防ぐことはとても大事なことです。
また一方で、病気の予防の面からも不妊手術の有用性が提唱されています。例えば、イヌのオスであれば、前立腺肥大、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫、精巣腫瘍などを防ぎ、メスでは、卵巣子宮系の病気、特に子宮蓄膿症を防ぐことが出来ます。また、乳腺の腫瘍になる確率を低くすることができます。
ある報告では、初めての発情が来る前に避妊手術をうけると、将来乳腺の腫瘍になる危険性は0.05%であると、また、1回目の発情が過ぎた後では8%程度になり、2回目以降になると26%と高値を示すといわれています。
他に、ケンカや発情期に多い交通事故なども少なくすることが出来るでしょう。
飼育のし易さにも関係があります。特に男の子では、早い時期であれば男の子らしい性格の強さが出ずあつかい易く、また、マーキングなどの自己を誇示する行動が出ないで済むことがあります。
一概に不妊手術が良いことばかりだとは言えませんが、利点は多いですので良く考えられてみて下さい。 |