ピレネー山地(ハイキング)旅行   4 Juin ~ 14 Juin  2013

 司馬さんの「街道を行く」シリーズの一つを読み,ピレネー山地に思いを馳せ,いつか行ってみたいと考えていた。できればバスクの匂いを嗅ぎたかったが,ピレネーのハイキングで了とした。
 この地域は公共交通網が便利とは思えず,個人旅行では見通しが立たず団体旅行とした。事前の準備が楽でいいものの,未だに行程のルートがよく分からない。それと,ヨーロッパへの団体旅行は9年ぶりだったが,やはり食事に困った。特に昼と夜である。量
と味,食材の全てがもてあますこと夥しくなっていた。個人旅行のときは,適当にカフェで簡単に済ませられるが,団体だと無理だ。

 私には宗教施設訪問は少なくてよく,自然景観のよい場所で自由時間がほしかった。しかし,ピレネーの景観は堪能できたので,ぽぼ満足した。更に,航空ストで1日延泊となり記憶に残る旅となった。
 スペインと表示していない場所はフランスです。
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6月5日  Rocamadour ロカマドゥール

・フランス南西部,ロット県の町。
・中世には病気治癒の奇跡が起こるとのことで,断崖の中腹に建てられた教会の黒いマリア像信仰の巡礼が盛んとなった
・駐車場で見かけた異様な乗り物。
・前2輪で後輪は1輪。
・同じメカのがイタリア製であるが,
 これほどの迫力があるのは初めて。
・メーカーは確認できなかった。


6月5日 Saint-Sirq-Lapopie  サン・シルク・ラポピ
 今ではフランスで最も美しい村の一つと言われているが,このような説明がある。  
ロット川を守るために有利な地形のサン・シルク・ラポピーにはガロ・ローマ時代から人間が住んでいた形跡がある。 崖の上にあった城砦は13世紀の領主ラポピー家によって建てられたものだが,15世紀にルイ11世の命令で一部壊され16世紀末にアンリ・ド・ナヴァールによって完全に破壊された。




                 
6月8日  Parque Nacional de Aigüestortes   アイギストルテス国立公園 (スペイン)
 4輪駆動車に8人づつ乗って山のうえの湖のあたりまで運ばれ,そこから車道とは別の道を下るコースが設定されていた。しかし,今冬は雪が多かったようで,殆ど歩けずまた車で下ることになってしまた。日本でも雪が多くて5月は蔵王や奥只見などで通行止めに遭ったのを思い出した。
 麓の街。Espotと言うらしい  殆ど冬山ハイキング  小さな湖  これでも春かと!


6月8日  Parador de Arties   アルティエス ホテル (スペイン)
パラドールと呼ばれるホテル。
古城などを改装したり、景勝地に新しく建てた半官半民の宿泊施設網で瀟洒なものが多いようだ。、
 街の一角。石造りの家と鋪道。  外壁の石材は,色の組み合わせが見事である。


6月9日  Vall de Boí  ボイ渓谷  (スペイン カタルーニャ州)
        アルティエスから160kmを峠超えをしたが,その途上のバス車内での説明。
                         (セニョリータ Michishita)
 無造作に石を積み上げただけに見える。
 薪小屋か物置かと思う。 タウル集落のサント・クリメント聖堂
Sant Climent de Taüll


6月9日  Gavarnie   ガヴァルニー    
 ガヴァルニー渓谷の正面
氷河のカール(圏谷)
 ハイキング途上  ホテル Vignemale
暖炉には薪が燃えていた。なかなか快適でした。
 ハイキング途上で見かけた桜。大きな樹形で,日本の「白山桜」と同じに見えた。


6月10日   Lac de Gaube ゴーブ湖    その周辺

この地域の案内図  Pont d'Espagne
(スペイン橋) 
 ゴーブ湖へ向かったが,雪の崩落で直前で引き返すことになった。 これが,道を塞いだ現場。  別の渓谷に沿って散策。このような広闊とした感じ。



6月11日  Lourdes   ルルド

野外ミサを川の対岸から聞いたが,よく透る声でした。

 
 全行程に亘りバスの運転に務めたセルジュ氏。Monsieur Serge R. 
 本人は,ブルース・ウィリスに似ていると訴えていたが,どうしたもんだか。
 狭い山道を大型バスをよく転がすこと。大変でした。
 この日は聖地巡礼のため
おめかしです。

* Mail s.v.p


6月11日  Pic du Midi de Bigorr  ピク デュ ミディ ドゥ ビゴル   
  フランス・オート=ピレネー県の山で,海抜2,877mである。
  ロープウェイで展望台まで登ると,冬の景色。
  箱の中で,操作員に訊いてみた。
   Il y a beaucoup de la neige. Chaque année comme ça ?"
    答えは" Non........"  雪の多い冬だったようです。


6月4日,11日~12日(3泊)   Toulouse   ツールーズ
到着時と帰国時に同じホテル(Crowne Plaza)に宿泊した。設備などはよいが,車が横付けできないのが不便である。
帰国時に
航空管制官のストに遭い延泊することになった。ストは6月11・12・13日であり,出発は12日のフランクフルト経由での成田帰国便のルフトハンザ。
分散しても乗れる者から出発ということで,12日は
第1陣が10名で出たが後で聞くと,相当時間が掛かったみたい。
空港内にうろうろしていたが,第2陣は翌13日発で帰れることとなり空港近くの簡素なホテルに行き,初めての中華風の夕食にありつき,安心して熟睡。
さて,翌日空港に行ってみればすんなりと話が通らないふうで添乗員は前日に続いて,てんやわんや。仕事とは言え同情しました。
結局は,13日に
18名が第2陣で,残る2名が第3陣の出発とあい成りました。経由地のミュンヘンでもすんなりとは通過できず,飛行機に乗ってやっと安心。

私は飛行機の故障などで何度も延泊した経験がありますが,先の予定が見えないことが精神的なストレスになるようです。
初日は朝から夕方まで,待つしかなくこの間が皆さん大変のようでした。
  「なじょしたもんだか.....」  「どうしようもないじゃん。ワイン飲んでいるしかないもん」 「そりゃ,そうだがや」 「ストは明日まであっから,2日はここに在留するようになっぺな」 「私,15日には飲み会があるので帰りたい」 「ミュンヘンあたりに来るように連絡したらいいべ~」
添乗員は孤軍奮闘しているのに,参加者は喜楽と言えば喜楽なもんです。

 ホテルの窓からの眺め。
ツールーズのホテルは,到着時(4日)と帰国時(11日)に宿泊した。近くの広場には献血車が待機していた。
<表示>
毎日,
8000件の献血が
必要です。
 <ツールーズ空港の掲示板>
・航空管制官のストにより混乱している。
・6月11日(火)から13日(木)まで予期されている。
・我々は乗客が航空会社に連絡することをお勧めする。

延泊したホテルBalladins 料金表
 月-木  9€
 火-水  9€
 週 末  59€

  ※この料金の差は正常なの?
平日の8と9が手書きで修正されている。いつ変えたの?(
12日は水曜日だった)